子育て支援

子どもと笑顔で過ごすためのプログラム

A program for spending time with children with a smile子どもと笑顔で過ごすためのプログラム

本プログラムは、子どもとの不適切な関わりを減らすことを目的としています。不適切な関わりの裏にあるもの、それはコントロールが難しいほどの不快な感情です。イライラ、怒り、悲しみ、不安など、不快な感情が暴力や暴言に導きます。これらから解放されるためには、正しい考えを学び正しい行動を実践するという認知面や行動面へのアプローチでは限界があります。

自身への気づきを深めるためにも子どもへの接し方の学びは必要ですが、頭でわかっていても気持ちがついていかないこともあるのです。本プログラムは、不快な感情を減らし、心地よい気持ちを多くする、そのために頭で理解するよりも不快感情の処理に焦点を当てています。

子どもと笑顔で過ごすためのプログラム

こんな方に

  • ・子どもにイライラする
  • ・叩いてしまいそうになる
  • ・素直に関われない
  • ・子どもとの関係を良好にしたい

など、子どもとの関わりに悩まれている方を対象としています。子どもの年齢に関わらずご参加いただけます。
また、子どもがいない方、すでに子どもが成人している方、男女ともにすべての方にお聞きいただける内容です。
※保育や学校など、子どもたちと関わる仕事の中でも生かすことができます。

プログラム内容

1回90分、1日1コマ~2コマ、月1回位のペースでプログラムを進めていきます。
6名位の少人数制クラスでおこないます。

プログラム内容(全12回)

  • 1

    子どもに対する虐待の影響を理解する ~子どもの心身・将来への影響~

  • 2

    接し方を変える利点と欠点について ~変えることの意味を考える~

  • 3

    子どもに対する好ましい関わりについて ~母性的な役割を考える~

  • 4

    子どもに対する好ましい関わりについて ~父性的な役割を考える~

  • 5

    怒りの行動化のサイクル ~怒る・叩くが何故起きるかを知ろう

  • 6

    「感情について」① ~不快な感情とすっきりする感情を知ろう~

  • 7

    心の栄養(ストローク)

  • 8

    「感情について」② ~不快感情のパターンを知ろう~

  • 9

    「感情について」③ ~感情のコントロール方法を知ろう~

  • 10

    「感情について」④ ~感情処理を実践しよう~

  • 11

    子どもの性格に合った接し方 ~子ども適応論~

  • 12

    子どもにありがとう(子どもに感謝できることを探してみよう)

開発者コメント

私たちはカウンセラーとして、カウンセリング臨床に携わっています。
多くの虐待加害者の面談から私たちは知りました。虐待加害者といわれる親たちが、心の奥でもがき苦しんでいることを。

暴力や暴言の後、後悔し自分を責め、感情をコントロールしようとしては失敗に終わっています。苦しんでいる自覚がある無しにかかわらず、みんな本当はもがき苦しんでいます。私たちは、彼らが暴力や暴言の加害から抜け出し、自分を責めることなく楽になり笑顔になっていく支援をしてきました。

このプログラムは、彼らが虐待加害から脱出し、子どもと笑顔で過ごすまでのカウンセリングプロセスを基に作成しました。このプログラムは、虐待加害行為の矯正を目的としたものですが、真に実現したいのはそれではありません。加害者自身が苦しみから解放され、幸せになるためのものです。

私たちは、自分が楽になり、幸せになると、決して虐待加害は起きないと信じています。まず、自分が幸せになってください。貪欲に幸せを目指し、幸せを求めてください。自分が幸せになると、子どもも、家族も、かかわる人たちがみな幸せになります。参加者から幸せが広がっていくように、笑顔が広がっていくように、そういう願いを込めて、このプログラムをお届けします。

プログラム開発者:倉成央(博士(学術)、臨床心理士)